皆さん、東京⇔大阪って普通は「東海道」新幹線で往復すると思いますが…
実は北陸新幹線を使ってぐるっと一周することで東海道新幹線往復の場合と値段をほぼそのままにして金沢など北陸地方に寄れるの知ってましたか??
「東京⇔大阪を北陸新幹線を駆使して金沢にもよって移動する」ウラワザ、噂には聞いたことはあったけど、正直何をどうすればいいのか分からない・・・
初めて聞いたけど、さっそく「北陸新幹線で関西⇔東京グルっと一周」を試してみたい!具体的にどうすればいいの?
本記事ではこんな悩みや疑問を解決できるような記事としました。
自分は鉄道が好きで、つい先日実際に、「北陸新幹線で東京⇔関西グルっと一周」をやってきたので、そのときの体験をもとに記事を書いていきます。
当ページでは、そもそも北陸新幹線でぐるっと東京⇔関西を一周するとはどういうことなのかや、切符の買い方や注意点について詳しく解説していきます。
最後まで読んでくださると、「東京⇔関西北陸新幹線でグルっと一周」やりたくなるのはもちろんのこと、どういうルートや切符を買えばいいのかも分かるはずです!
北陸新幹線で東京⇔関西ぐるっと一周とは?
ぐるっと一周と言っても一体どのようなルートで、いくらくらいで可能なのか見ていきましょう。
北陸新幹線で東京⇔関西ぐるっと一周のルート
地図だとこのようなルートで、最大の特徴として、このルート上のどの駅でも途中下車可能という点があります。
これを利用して、途中の京都で降りて、そのまま大阪や神戸に遊びに行ったり、金沢で降りて観光したり・・・ということが可能なわけです。
また、切符の有効期限は7~8日あるので関西・金沢・東京など各地でやろうと思えば2~3泊することだってできます。
さらに、出発地は基本的に東京でも関西(京都)でもどこでもOKですし、どっち周りでも問題なしです。主に以下の4パターンがありますかね。
- 東京→(北陸新幹線)→金沢→(特急サンダーバード)→京都→(東海道新幹線)→東京
- 東京→(東海道新幹線)→京都→(特急サンダーバード)→金沢→(北陸新幹線)→東京
- 京都→(東海道新幹線)→東京→(北陸新幹線)→金沢→(特急サンダーバード)→京都
- 京都→(特急サンダーバード)→金沢→(北陸新幹線)→東京→(東海道新幹線)→京都
北陸新幹線で東京⇔関西をぐるっと一周するといくらかかる?
ズバリ、北陸新幹線を使って東京⇔京都をグルっと一周すると指定席利用でおよそ29300円~29500円です。
JRの切符の値段は時期によって多少前後することがあるので、ちょっきり上記の値段にはならないことには注意してください。
ただし、大阪や神戸にも寄りたい!となると京都から大阪や神戸の往復のJRの代金がかかると思ってください。
では、東京⇔京都を東海道新幹線で往復した場合の値段はいくらかというと、指定席利用で28300円程度。
つまり、ほぼ+1000円で金沢に寄れるという超オトクな裏技です。
移動費をもっと安くするために…
実は値段をもっと安くする方法があります。
【①自由席を利用する】
これは単純ですが、東海道新幹線、北陸新幹線、特急サンダーバードのすべて、もしくは一部で自由席を使えばよいのです。
自由席の値段は指定席の値段より330~1370円安くなり、特に混雑しないような時期や時間帯なら座席がいっぱいで座れないことはないと思います。
【②金沢で乗り継ぎ割引を使う】
JRの新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、以下の条件を満たしていれば在来線特急の特急券が半額になる制度があり、金沢駅でこれを利用します。
- サンダーバード→北陸新幹線と乗り継ぎ、北陸新幹線をサンダーバードの乗車日またはその翌日に乗る場合
- 北陸新幹線→サンダーバードと乗り継ぎ、サンダーバードを北陸新幹線乗車日と同じ日に乗る場合
①は同日と翌日で割引が適用されますが、②は同日のみしか割引が適用されないので注意してください。
この特例を使うことでサンダーバードの特急券の値段が普通の半額で済んでしまい、1500円ほど浮かせられます。
なお、この乗り継ぎ割引については、具体的には以下の引用にある通りです。文章が長いので、気が向いたら読んでください(笑)
東海道・山陽新幹線の新横浜~新下関間の新幹線停車駅、東北新幹線及び北海道新幹線の新青森駅、上越新幹線の長岡駅・新潟駅、北陸新幹線の長野駅・金沢駅、北海道新幹線の新函館北斗駅、大阪駅(新大阪駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)、坂出駅・高松駅(坂出駅及び高松駅は岡山駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)、直江津駅(上越妙高駅に直通して運転する在来線の特急・急行列車に乗車し、上越妙高駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)、または津幡駅(金沢駅に直通して運転する在来線の特急・急行列車に乗車し、金沢駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る)で新幹線から在来線の特急・急行列車にその日のうちに乗り継ぐ場合、在来線の特急・急行料金、指定席料金が半額になります。在来線から新幹線へ乗り継ぐ場合は在来線の乗車日かその翌日でも割引になります。
北陸新幹線で東京⇔大阪を一周するにはどんな切符が必要?
基本的に北陸新幹線で東京⇔関西をぐるっと一周しようとしたときに必要となる切符は写真の4枚です。具体的には
- 東京→東京or京都→京都の乗車券
- 東京⇔京都の新幹線の特急券
- 東京⇔金沢の新幹線の特急券
- 金沢⇔京都のサンダーバードの特急券
です。
北陸新幹線を使って東京⇔関西を一周する場合の切符の買い方
切符は基本的にJRの窓口、または券売機で購入できますが、基本的には窓口で駅員さんに発券してもらうようにしましょう。
というのも、割とややこしい切符なので、券売機で買うと手間もかかるし、ミスをしてしまう可能性も高いからです。
窓口で伝えるのも少しややこしいと思うので、何を伝えればよいかを下にまとめておきます。
まずは北陸新幹線を使って東京⇔関西を一周したいとの旨を伝えるのがスムーズです。その上で以下をもれなく伝えてください。
- 出発日はいつか?
- 東海道新幹線(東京⇔京都)は何月何日の何時発の便のどの席に座りたいか
- サンダーバードは何月何日の何時発の便のどの席に座りたいか
- 北陸新幹線(東京⇔京都)は何月何日の何時発の便のどの席に座りたいか
とはいえ、伝え漏れがあっても、駅員さんの方から「xxxxの日時や座席はどうしますか~?」など聞いてくださると思うので、心配しないでください。
東京発で大阪や神戸などにも寄りたい場合
大阪や神戸に寄りたい場合は別途、少し注意が必要なのですが、「山科⇔大阪」、「山科⇔神戸」などの切符を買い足してください。
「山科ってどこ?」ってなるとは思いますが、京都の1つ手前の駅です。
厳密なことを言うと、東京発でぐるっと一周する場合は、経路の中に京都駅の1つ手前の駅の山科駅までは含まれているのですが、ギリギリ京都駅が含まれていないのです。
途中下車が地味に怖い
あまりJRでの旅行に慣れていない方が必ず心配されることとして、「途中下車で切符を通すとそのまま切符が吸い込まれてしまわないか不安」ということです。
もし、改札に切符を通すのが怖いのであれば、有人窓口の駅員さんに切符を見せて外に出してもらうのも一つの手です。
注意点・さらに楽しむために
さらに楽しむために、また旅行中に気をつけたい注意点についてサクッと紹介していきます。
注意点①:北陸新幹線やサンダーバードでは車内販売がない
北陸新幹線やサンダーバードでは車内販売がありません。特に北陸新幹線では車内に自動販売機さえないです。
乗車前は最低限飲み物は準備しておくべきで、お菓子や弁当も必要なら購入しておいてください。
サンダーバードに関しては車内に自販機はあります。
注意点②:特急や新幹線にのる日付は間違えないように
どの日に東海道新幹線に乗るのか、どの日にサンダーバードに乗るのか、どの日に北陸新幹線に乗るのか間違えないように切符を購入しましょう。
とはいえ、間違えたとしても切符は基本的に1回まで変更可能なので、そこまで気負うことはないですが…
さらに楽しむために:名古屋や長野で途中下車もできる!
これは最初に載せたルート図と同じですが、よく見るとルート内に「名古屋」や「長野」がありますよね?
他にも「富山」「静岡」「福井」だったり本当に色々な都市を通っていきます。
で、初めにルールとして書きましたが、「ルート内のどの駅でも途中下車可能」なので東京・京都・金沢以外にもどこで降りてもOKなのです。
乗車券自体の有効期限も1週間ほどありますので、時間が許すならいろいろな都市や地域で降りてみるともっと楽しくなるはずです。
(ただし、その分新幹線やサンダーバードの特急券代は少々高くつくこともありますが・・・)
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございました。
北陸新幹線を駆使して、東京⇔関西の移動ついでに金沢など北陸によれてしまうウラワザについて理解していただけたでしょうか?
- だいたい3万円弱で実行可能で、これは東海道新幹線を往復する値段とほぼ変わらない
- ルート内かつ乗車券の有効期限内ならどこでも何度でも途中下車可能
- 自由席や「乗り継ぎ割引」を使うとさらに安く出来る
もし、追加で何かわからない点などあれば、コメントや「問い合わせ」などをくださると個別に対応できると思いますので、ぜひ。
今回は東京⇔関西を面白く移動する方法を記事にしましたが、これが最安かと言われるともちろんそうではありません。
できるだけ安く移動できる方法は以下に別記事としてまとめていますので、こちらも併せて読んでください。
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