本記事は「国語が苦手」だという理系の京都大学受験生を安心させるために書きました。
正直、国語ができなくても大学受験なんか合格できます。
事実、僕も高校生の頃は国語、特に現代文ができませんでしたがみごと京都大学の工学部に合格できました。
「どのような戦略・勉強の仕方で国語が全然とれなくても受験に現役合格できたのか?」これを話していきたいと思います。
もくじ
まずは入試の各教科の配点を確認
まず、入試の各教科の配転を確認してください。
例えば、僕が受けた京都大学工学部の配点は以下のようでした。
教科 | センター試験配点 | 2次試験配点 |
---|---|---|
国語 | 50点 | 100点 |
数学 | 0点 | 250点 |
英語 | 50点 | 200点 |
物理 | 0点 | 125点 |
化学 | 0点 | 125点 |
社会 | 100点 | 試験なし |
合計 | 200点 | 800点 |
理系科目にはめずらしく、ちゃっかり2次試験でも国語の試験があります。
国語はセンター試験は25%に圧縮され、二次試験はそのままの点数が入ります。

当時はこんな風に思ってました(笑)
ところが、勉強したり、受験者平均などのデータを色々調べているうちにあることに気づき、ある考えに至りました。
【気づいたこと】まわりの理系の受験生も大抵国語が苦手

僕、実際はこんなにかわいくないです。ごめんちゃい(笑)
まず、気づいたこととは
「まわりの理系の受験生も大抵国語が苦手である」
ということです。ちゃんとした「証拠ないだろ」と言われそうですが、あります。
特に工学部ですが(年にもよりますが)、2次試験の国語の合格者平均点が30~40点程度だからです。
これは何を意味するかというと、もし仮に国語が2次試験で0点だったとしても30~40点しか差がつかないということです。
【僕がとった戦略】国語が0点でも合格できるように勉強する

「受かりますように」
国語がどうしても苦手って人は結構多いと思いますが、国語が仮に0点だったとしても合格できるような勉強をすればいいのです。
なぜなら、仮に国語が0点で他の受験生と30~40点差が付いたとしても、
- 数学で人より1問多く問題を解ければ巻き返せます
- 理科でケアレスミスなく落ち着いて誘導に乗って問題を解ければ巻き返せます
僕は特に数学が得意だったので、数学を人よりめっちゃ勉強して、国語で取れない分を巻き返そうと勉強しました。
その結果・・・
教科 | 僕のセンター試験得点 | 僕の2次試験の得点 |
---|---|---|
国語 | 45点/50点 | 61/100 |
数学 | 0点 | 203点/250点 |
英語 | 42点 | 88点/200点 |
物理 | 0点 | 物理・化学合計で165点/250点 |
化学 | 0点 | 物理・化学合計で165点/250点 |
社会 | 90点 | 試験なし |
取れました。実際、数学の点数がズバ抜けてました。
「おい、お前国語の点数取れてるじゃねえか」
って跳び蹴りされそうですが、ごめんなさい。本当にタマタマです。普段の京大模試ではよくて30点、悪くて10点台とかをたたき出していました。
ただ、有言実行。この年の僕の志望学科の合格最低点は600点ちょいだったのですが、90点ほど上回って合格しております。つまりこれは国語が0点でも合格する点数。
予備校が「苦手科目があると受からない」と言うのは嘘

「合格した人はみんな苦手を克服してるよ?」
予備校が「苦手科目があると受からない」と言う理由
予備校に通っているとだいたいこんな顔で「国語苦手なの?苦手科目があると受験は成功しないよ!」と言われます。
嘘です!まんまと予備校の手口にひっかかろうとしています、何ならお金も時間も無駄になる可能性まであります。
これ、大学に入って僕が予備校でバイトをしている中でわかったのですが、予備校は以下のような手口で受験生により多くの授業・講座をとらせようとします。
苦手があると受験は成功しない
→その苦手を克服するためには予備校の授業や講習を取ると良いと勧める
→授業や講習を受けさせてお金を儲ける
この手口に特にひっかかるのは生徒よりも断然親の方です。
なぜか受験生の親って「塾に行くと必ず成績が伸びる」と妄信する人が多く、実際確かに苦手科目はないほうが良いのでこの手口に乗りやすいのです。
実際に僕も自分の意志に反して、予備校の国語の授業を取らされました。が、全く成績は伸びなかったです・・・
これじゃ時間の無駄だと思い、1年ほど国語の講座を受けた後、親を「他の科目の勉強の方が大事だ」と説得して、国語の講座をやめさせてもらいました。
人には得意・不得意がある。「得意」を伸ばせ
別に予備校の国語の授業がクソだったと言いたいわけではないのです。僕が圧倒的に国語の才能がなかったのでしょう。
人に得意・不得意があるようやはり、勉強の科目にも得意・不得意があります。
日本では「君は○○が不得意みたいだから、○○の不得意を克服しようね~」と言われがちですが、かなり難しいことです。
逆に「得意なことをもっと頑張って、得意をもっと得意にする」方が楽しいし簡単だし賢いと思います。
だから、僕は国語はそこそこに勉強して、得意だった数学をもっと勉強して伸ばす方針を取りました。
予備校の授業を取るというのはお金はもちろんかかりますが、受験生本人にとっては授業の時間はもちろんのこと、予習や復習の時間までかかります。
受験では、どの教科や何の勉強にどれくらい時間をかけるのかというのもきちんと考える必要があります。
医学部を除く、京大の理系のように国語の比重があまり重くない学校を目指すにあたって、国語に多くの時間を費やすことはコストパフォーマンスが非常に悪いというのも事実です。
京大の理系受験生は国語が苦手でも数学や理科で挽回しよう
理系受験生は国語が苦手、全然できないという方も多いかもしれません。
しかし、あまり気にしないでください。理系の人だと数学や理科が得意と言う方も多いでしょう。
国語のディスアドバンテージは数学や理科で+30点とれれば巻きかえせます。
得意はもっと得意になって苦手をカバーしましょう。
それに、京大の数学や物理・化学の問題って実は、過去と同じテーマのものが出てるとか結構ザラにあるんですよね(笑)
京大の理系を目指してる方・・・理系科目が出来ないのはヤバいです。
理系科目出来ない方は意地でも理系科目できるようにしましょう…