【山陽新幹線】のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほの違いって?

新幹線・鉄道

山陽新幹線(新大阪~博多)ってのぞみ・ひかり・こだまの他に「さくら」「みずほ」って新幹線も走っててややこしいし、何が違うかよくわからない…

本記事ではこのような山陽新幹線を走る新幹線の種別の違いについての疑問や悩みについて解説していきます。

この記事を読むとわかること

山陽新幹線(新大阪~博多)を走る「のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ」の

  • 速さ・所要時間の差
  • 停車駅のパターン
  • それぞれの使われている車両の違い
  • それぞれの料金や一番安く乗る方法

山陽新幹線には「のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ」と多くの新幹線が走っていますが、違いがあまり分からない人がほとんどではないでしょうか?

違いをしっかりわかっていると、より安く新幹線に乗る方法や同じ値段でもより快適に移動する方法がわかり、損をせずにすみます

最後まで記事を読むと、新大阪~博多を走る新幹線の違いがわかるとともに、おトクな乗り方が自分でもわかるようになります!

注意!

今回解説するのは山陽新幹線(新大阪~博多)での「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」、「さくら」、「みずほ」の違いについてです。

東海道新幹線(東京~新大阪)にものぞみ・こだま・ひかりは走っていますが、この記事では触れません。

東海道新幹線について知りたい方は「東海道新幹線のぞみ・ひかり・こだまの速さ、停車駅、車両、料金の違い」をご覧ください。

【新幹線】のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほの基礎知識

速さ・停車時間・料金について見ていく前にまずは、それぞれの新幹線の基本的な情報を押さえておきましょう。

のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほは山陽新幹線(新大阪〜博多)を走る新幹線の名称で、名前が違うと速さや料金、停車駅、運行本数が変わってきます。

のぞみ

のぞみの基礎知識
  • 所要時間:新大阪〜広島を1時間20分、新大阪〜博多を2時間30分ほど
  • 停車駅:新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・(福山・)広島・(徳山・)(新山口・)小倉・博多
  • 速さ:山陽新幹線ではみずほと並んで最速
  • 運行本数:1時間に3〜4本
  • 使用車両:N700系
  • 座席:16両中3両が普通車自由席、10両が普通車指定席、3両がグリーン車指定席

のぞみは「みずほ」と並んで山陽新幹線で最も停車駅が少なく、スピードも1番速い新幹線です。

停車駅は新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・(福山・)広島・(徳山・)(新山口・)小倉・博多です。カッコがついている駅には一部ののぞみが停車します。

山陽新幹線にはのぞみと同じくらいスピードの速い「みずほ」という新幹線がありますが、直通先が違いますし、また使われている車両が少し違います。

ひかり

山陽新幹線を走るひかりには普通の「ひかり」と「ひかりレールスター」の2種類が存在し、違う点がかなり多いので分けて説明します。

ひかり

ひかりの基礎知識
  • 所要時間:便によって様々
  • 停車駅:便によって変わるが、停車駅は多い傾向にある
  • 速さ:便によって変わるが「のぞみ」「みずほ」「さくら」の方が速いことが多い
  • 運行本数:1時間に0〜1本
  • 使用車両:N700系
  • 座席:16両中5両が普通車自由席、8両が普通車指定席、3両がグリーン車指定席

山陽新幹線を走る「ひかり」は便によって行き先や停車駅が大きく異なり、速さもかなりばらつきがあります。

スピードとしては、こだまよりは速いですが、のぞみ・みずほ・さくらよりは速度が遅い場合が多いです。

行き先は、日中のひかりは新大阪〜岡山、新大阪〜広島の運転がほとんどで、朝や夕方移行しか博多まで直通する便はありません。

ひかりは停車パターンが本当にバラバラなのですが大まかな傾向としては関西や九州付近ではほぼ各駅停車に近く、岡山・広島・山口の規模の小さい駅はちょくちょく飛ばします。

ひかりレールスター

ひかりの基礎知識
  • 所要時間:便によって様々だが、新大阪〜博多を3〜4時間
  • 停車駅:便によって様々だが、かなりの駅に停車する(ほぼ各駅停車)
  • 速さ:こだまの次に遅い
  • 運行本数:1日に1〜2往復
  • 使用車両:700系
  • 座席:8両中3両が普通車指定席、5両が普通車自由席、グリーン車はなし

ひかりレールスターは新大阪・岡山~博多駅までを結ぶ新幹線で、運転本数は1日に1〜2往復と少ないです。

停車駅がきちんと決まっているわけではないですが、大まかな傾向としては割とほとんどの駅に停車し、本当に規模の小さな駅だけ通過するイメージです。

使用車両は700系の「ひかりレールスター」専用の車両で8両編成となっています。

ひかりレールスターの車両は少し特殊で、普通の指定席がグリーン席並みに快適だったり、個室席が存在したりと一風変わった面白い新幹線です。

ひかりレールスターはどんな新幹線?運転時刻や車内・個室について解説

2018年9月4日

こだま

こだまの基礎知識
  • 所要時間:便によって変わるが新大阪〜博多が4〜5時間
  • 停車駅:各駅に停まる
  • 速さ:最も遅い
  • 運行本数:1時間に0〜2本
  • 使用車両:500系もしくは700系
  • 座席:8両中3両が普通車指定席、5両が普通車自由席、グリーン車はなし

こだまは新幹線の全ての駅にとまっていくので、のぞみ・ひかりよりも遅く新大阪〜博多が4~5時間程度かかります。

使用車両は500系や700系がほとんどで、8両編成での運転となっています。

8両中3両が指定席で、5両が自由席となっています。

さくら

さくらの基礎知識
  • 所要時間:新大阪〜博多を2時間40分程度
  • 停車駅:新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・(福山・)(徳山・)広島・(新山口・)小倉・博多
  • 速さ:のぞみ・みずほの次に早い(結構速い)
  • 運行本数:1時間に1〜2本
  • 使用車両:N700系
  • 座席:8両中3両が普通車自由席、4.5両が普通車指定席、0.5両がグリーン車指定席

さくらは山陽新幹線から九州新幹線へ直通し、新大阪~鹿児島中央までを結ぶ新幹線です。

新大阪~広島を1時間30分、新大阪~博多を2時間40分ほどで結び、スピードものぞみ・みずほに次いで早く、10分ほどしか所要時間も変わりません。

停車駅は大都市とそれに次ぐ規模の大きな都市の駅です。

さくらはN700系8両編成で運転され、そのうち3両が自由席、4.5両が指定席、0.5両がグリーン席です。

みずほ

「みずほ」と「さくら」は同じ車両が使われます

みずほの基礎知識
  • 所要時間:新大阪〜博多を2時間30分程度
  • 停車駅:新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・広島・小倉・博多
  • 速さ:のぞみに並んで山陽新幹線で最速
  • 運行本数:朝や帰宅ラッシュ時間帯に1時間に1本
  • 使用車両:N700系
  • 座席:8両中3両が普通車自由席、4.5両が普通車指定席、0.5両がグリーン車指定席

みずほも山陽新幹線から九州新幹線へ直通し、新大阪~鹿児島中央までを結ぶ新幹線です。

新大阪~広島を1時間20分、新大阪~博多を2時間30分ほどで結び、山陽新幹線でものぞみと並んで最速の新幹線です。

みずほもさくらと同じN700系8両編成で運転され、そのうち3両が自由席、4.5両が指定席、0.5両がグリーン席です。

「さくら」「みずほ」に使われるN700系は「のぞみ」に使われるN700系とは中身がかなり違い、指定席がグリーン席に劣らないくらい快適だったりします。

山陽新幹線でのぞみの指定席を使うと損!「さくら」「みずほ」を使え

2018年8月31日

のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ 速さ比較

所要時間 のぞみ ひかり こだま さくら みずほ
新大阪~広島 1時間20分 2時間程度※ 2時間30分 1時間25分 1時間20分
新大阪~博多 2時間25分 3時間半程度※ 4時間15分 2時間30分 2時間25分

※「ひかり」は便によって停車駅がかなり違う場合があるので注意してください。

のぞみ・みずほが最も早く、ついでさくらが早いです。ひかりはこだまよりは早いですが、割と遅く、こだまは各駅停車なのでかなり遅いです。

新幹線はスピードが速いものに乗っても料金はほとんど変わらないので、特に理由がなければスピードが速い新幹線に乗ればよいでしょう。

のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ 停車駅比較

駅名 のぞみ ひかり こだま さくら みずほ
新大阪
新神戸
西明石 1日1往復のみ停車 一部停車 × ×
姫路 一部停車 一部停車 一部停車
相生 × 一部停車 × ×
岡山
新倉敷 × 一部停車△ × ×
福山 一部停車 一部停車 ×
新尾道 × 一部停車△ × ×
三原 × 一部停車 × ×
東広島 × 一部停車△ × ×
広島
新岩国 × 一部停車△ × ×
徳山 一部停車 一部停車 一部停車 ×
新山口 一部停車 一部停車 一部停車 ×
厚狭 × × × ×
新下関 × 一部停車 × ×
小倉
博多

〇は必ず停車、一部停車は割と停車する本数が多い、一部停車△は停車する本数少なめ、×は停車は一切しない

一番やっかいなのは「ひかり」で、その次にめんどくさいのが「さくら」。便によって停車駅が結構異なってくるので、乗車前にしっかり目的の駅に止まるのか確認しましょう。

のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ 車両比較

種別 のぞみ みずほ さくら ひかり こだま
N700系
700系 × × ×
500系 × × × ×

上の表にそれぞれの種別で使われる車両をまとめました。△は存在するものの稀であることを表します。

山陽新幹線を走る新幹線はN700系・700系・500系のいずれかです。基本的にN700系・700系・500系の順に新しく、当然ですが新しい新幹線に乗れた方が快適です。

のぞみのN700系とみずほ・さくらのN700系は実は違う

のぞみ・みずほ・さくらは車両もN700系だし、所要時間も料金もほぼ変わらないしどっちに乗っても変わらないだろう

と思っているそこのあなた!実はめちゃくちゃ変わります。もちろん16両か8両かといった長さの違いもあるのですが、何よりも内装が違います。

のぞみやひかりに使われるN700系の普通車は基本的にこのような5列タイプのシートです。

座席もそこまで広くはなく、少し窮屈に感じたことある人も少なくないのではないでしょうか?

一方で、さくら・みずほに使われているN700系の普通車指定席の内装はこちらです。実は4列シートでグリーン車かと見間違ってしまうほどです。

なお、さくら・みずほでも普通車自由席ならのぞみと同じように5列シートとなっていますのでご注意を。

特に理由でもない限り、のぞみよりもみずほ・さくらに乗車されることを強くオススメします。

のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ 料金比較

この3種類の新幹線の料金はJRの窓口で買う場合、ほとんど変わりません。

ただし、JRの窓口で買うよりも安くいけるお得な切符やプランなどがたくさん存在します。

JRで買う時の値段はほぼ同じ

普通にJRの窓口で切符を買う場合はのぞみ・ひかり・こだまの料金にほとんど違いはありません。

とはいえ、のぞみ・みずほはひかり・こだま・さくらより210円~310円ほど高くなりますが、正直これくらいならあまり気になりませんね(笑)

なるべく安く新幹線に乗りたいなら旅行会社のプランを使え

バカ正直にJRの窓口で新幹線の切符を買うのは得策ではありません。

新幹線が安く使えるお得な切符やサービスが世の中にはたくさんありますが、その中でも最もお得なのは「新幹線+宿泊セットプラン」です。

これは、新幹線と宿が一緒についてくるプランなのですが、例えば新大阪⇔博多で利用した場合、宿泊代が無料になるくらいはお得です!

この上ない安さなので新幹線を使った先で宿泊する予定がある人は絶対に使わないと損です!

のぞみ・ひかり・こだま・さくら・みずほ 違いまとめ

最後に簡単に表にまとめておきました。

のぞみ ひかり こだま さくら みずほ
速さ 最速 さくらより遅いがこだまより早い 最も遅い のぞみ・さくらより少し遅い 最速
停車駅 主要駅のみ 地方の主要駅にもとまる 全ての駅 地方の主要駅にもとまる 主要駅のみ
使用車両 N700系 N700系、700系 700系、500系 N700系 N700系
直通先 東京・名古屋から直通 東京・名古屋に直通するものあり なし 鹿児島へ直通 鹿児島へ直通

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