
旅行や出張などで使うことが多い新幹線ですが、もし乗る予定の新幹線に乗り遅れた場合はどうすればいいのでしょうか?
本記事では新幹線に乗り遅れた場合の対処法について詳しく解説していきます。
- 新幹線に乗り遅れても後続の新幹線に乗れるのか
- 新幹線に乗り遅れた時に後続の新幹線に乗る方法
- 新幹線に乗り遅れてもお金は払い戻しできるのか
僕自身、新幹線は好きでよく乗っているのですが(計画性のなさから)、何度も乗る予定の新幹線に遅れたことがありますが、ある制度のおかげで事なきを得ました。
最後まで読んでいただくと、新幹線に乗り遅れた場合どうすればいいのか完璧にわかっていただけるはずです!
もくじ
新幹線に乗り遅れても、後続の新幹線に乗れる
結論から申し上げますと、乗車予定の新幹線に乗り遅れた場合でも、通常の切符なら追加料金なしで後続の新幹線に乗ることが出来ます。
ただし、以下の3つのどの座席にもともと乗車する予定だったかで、以下のように扱いが少々異なります。
- 自由席に乗る予定だった場合…後続の新幹線の自由席に乗車可能
- 指定席に乗る予定だった場合…後続の新幹線の自由席に乗車可能
- グリーン席に乗る予定だった場合…後続の新幹線でもグリーン席に乗れる可能性あり
それぞれについて詳しくみていきましょう。
自由席を予約していた場合
自由席の場合、もともとあなたが乗車する便や号車、座席は指定されていません。
つまり、その日の内かつ購入した区間であれば、どの新幹線の自由席に乗ってもいいわけです。
ですので、新幹線に乗り遅れても何も気にせず後から発車する新幹線の自由席に乗って問題ありません。
指定席を予約していた場合

後続の新幹線に自由席がある場合
指定席に乗る予定だったけれど、乗り遅れた場合は後続の新幹線の自由席に限って利用することができます。特に断りなく座ってOKです。
残念ながら、後続の新幹線の指定席に乗車することは出来ません。

それなら、後続の新幹線で指定席と自由席との差額を払えばまた指定席に載せてもらえたりしないかな?
このように思う方もいそうですが、後続の新幹線の指定席に乗りたい場合は全額お金を払う必要があります。
新幹線代を全額払いなおすのは割とお金がかかるので、おとなしく自由席に乗ることをオススメします。
後続の新幹線に自由席がない場合
中には「はやぶさ」・「こまち」・「かがやき」・「はやて」のような自由席のない新幹線も存在します。つまり、全席指定席の新幹線です。
このような新幹線に乗り遅れた場合は「立ち席」として新幹線に乗車することは可能です。
立ち席とは座席がなく、デッキなどに立ったままで乗らないといけないということです。
グリーン席を予約していた場合

グリーン席を予約していて乗り遅れた場合も原則は後続の新幹線の自由席になら乗車することが出来ます。特に断りなく座ってOKです。
しかし、グリーン席に空きがあり、駅員さんや車掌さんが特に支障がないと判断した場合、乗り遅れた場合でも後続の新幹線のグリーン席に乗ることが出来ます。
ただし、注意点としてはいきなりグリーン席に座らないようにしてください。まずは車掌さんや駅員さんの判断が必要なので、とりあえずは自由席に座ってください。
自由席に座っていて車掌さんが巡回に来たタイミングや新幹線の改札に入るタイミングなどで駅員さんに申し出てみると良いでしょう。
なお、グリーン席が満席だったり、他に不都合があった場合はグリーン席に乗ることが出来ないので、文句をいわずに自由席に乗るようにしてください。
乗り遅れても後続の新幹線に乗れる証拠

と言われても、本当に新幹線に乗り遅れても後続の列車に乗れるのか不安だな…
「乗り遅れても後続の新幹線に乗れる」というルールですが、割と乗客に都合の良いルールなので本当か不安になる方もいるかもしれません。
このルールの証拠として、例えばJR西日本が運営しているサイトの「きっぷのルール」というページにこのような記述があります。
- 指定席特急券については、乗り遅れた場合でも指定された列車の乗車日と同じ日のうちなら普通車自由席に限ってご利用になれます。
- 全車指定席の〔はやぶさ〕〔こまち〕〔はやて〕〔かがやき〕の指定席特急券については、指定された列車の乗車日と同じ日のうちなら後続の特急列車を立席でご利用になれます(〔はやぶさ〕〔こまち〕については、〔はやぶさ〕〔こまち〕の指定席特急券を所持している場合に限ります。)
JRおでかけネットより抜粋
「指定席特急券」とは新幹線の指定席やグリーン席を予約するときに発券してもらった切符です。
この規則はJR西日本だけでなく、全国すべてのJRにおいて適用されます。
特別な切符や格安プランを使っている場合このルールの適用外
ここで紹介した、「乗り遅れても後続の新幹線の自由席なら乗れる」というルールはJRの通常の切符にのみ適用されます。
- ぷらっとこだま
- バリ得こだま
- EX早得
例えば、普通の切符でなく特別な格安切符や旅行会社が発売している格安プランを使って新幹線を予約した場合は、後続の新幹線に乗れないこともあります。
遅れた場合、後続の新幹線に乗れるのか乗れないのかは格安切符やプランによっても変わってきます。
それぞれの場合をここでは紹介することが出来ないので、各プランや切符の扱いについてホームページを見たり、電話で問い合わせるなりしてください。
新幹線に乗り遅れたら新幹線代は戻ってくる?

新幹線に乗り遅れてしまって、新幹線での移動自体を諦める場合もあるかと思います。
その場合、新幹線代の一部を払い戻してもらえることが多いのですが、以下の2つのパターンで戻ってくる金額が変わります。
- 乗車予定の新幹線の出発前
- 乗車予定の新幹線の出発後
それぞれについて、詳しく説明していきます。
新幹線発車前なら新幹線代は払い戻せる
新幹線に乗る予定の駅を乗車予定の新幹線が発車していない場合、新幹線特急券も乗車券もどちらも払い戻し可能です。
また、指定席・グリーン席の場合と自由席の場合で払い戻し手数料も変わってきます。
【払い戻す前に知っておく知識】新幹線の乗車に必要な切符
新幹線の切符の払い戻し方法について話す前に、新幹線に乗るために必要な切符について最低限のことを知っておく必要があります。
- 乗車券…運賃に相当し、新幹線を使わなくても必要な切符
- 新幹線特急券…新幹線に乗るために必要な切符
新幹線に乗るためには「乗車券」と「新幹線特急券」が必要です。
乗車券というと難しく聞こえますが、例えば皆さんが最寄り駅から隣駅まで行くのに買う切符も実は「乗車券」であり、ただの運賃です。
一方、新幹線特急券とは新幹線という普通の列車とは違う早い列車にのるために必要な切符です。
指定席・グリーン席の切符を払い戻す場合
新幹線に乗るには、乗車券と新幹線特急券の2種類の切符が必要だとお話ししました。それぞれについて、払い戻すときの手数料が変わってきます。
- 新幹線の乗車券ほ払い戻し手数料…220円
- 新幹線特急券の払い戻し手数料…特急券料金の30%
つまり、払い戻す場合、「特急券代」×0.3+220円の手数料がかかるわけです。
A駅からB駅まで移動する時の新幹線の乗車券代が7000円で特急券代は5000円だったとします。
この場合、払い戻す手数料は以下のように計算できます。
5700×0.3+220=1710+220=1910円
自由席の切符を払い戻す場合
- 新幹線の乗車券ほ払い戻し手数料…220円
- 新幹線特急券の払い戻し手数料…220円
自由席の場合は「乗車券」、「特急券」ともに払い戻しの手数料は220円です。すなわち合計で手数料は440円となります。
新幹線発車後なら運賃のみ払い戻しできる
指定席・グリーン席を予約したけど、残念ながら乗る予定の新幹線の時間も過ぎてしまった!
- 新幹線の乗車券ほ払い戻し手数料…220円
- 新幹線特急券の払い戻し手数料…払い戻し不可能
残念ながら「特急券」は払い戻すことが出来ません。ただし、運賃は220円の手数料を払うと払い戻すことが出来ます。
ちなみに、自由席の場合は切符を使う前、つまり新幹線の改札内に入る前なら、その日のうちに限り特急券もどちらも払い戻せます。
ちょっとややこしかったと思うので表にまとめておきました。
払い戻しの可否 | 新幹線発車前 | 新幹線発車後 |
---|---|---|
指定席・グリーン席特急券 | 払い戻し可能 | 不可能 |
自由席特急券 | 払い戻し可能 | 払い戻し可能 |
乗車券 | 払い戻し可能 | 払い戻し可能 |
なお、すべて、切符は未使用かつ新幹線に乗る日の当日に払い戻しをする場合を想定しております。
特別な切符やプランを使っている場合
JRで買った普通の切符でなく、格安切符や格安プランをご利用の場合は払い戻しができるかどうかはプラン・切符によって変わってきます。
そのプランや切符のパンフレットなどをご覧ください。
新幹線はまず乗り遅れないように注意

ご覧の通り、JRで切符を買った場合なら一応払い戻しもできたり、後続の新幹線の自由席に乗れます。
少し長くなってしまいましたので、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
- 新幹線に乗り遅れても、通常の切符であれば後の新幹線に乗れる
- 払い戻しができるかは新幹線が発車しているかしていないかによる
- そもそも新幹線に遅れないように気を付ける
忙しい方もいるかもしれませんが、新幹線の発車時刻に間に合うに越したことはないです。
できるだけ余裕をもって駅に到着しましょう。