皆さん、まさか大丈夫だとは思いますが、山陽新幹線(大阪~博多)に乗るとき、のぞみの指定席なんて乗ってませんよね?
もし、のぞみの指定席に乗っているなら損してしまっています。山陽新幹線に乗るときは「さくら」や「みずほ」を使った方が圧倒的に快適に移動できるんです。
なぜ「さくら」や「みずほ」の指定席に乗った方が良いかその理由を本記事では説明していきます。
新幹線比較:「のぞみ」VS「さくら」・「みずほ」
なぜのぞみに乗ると損なのか、その理由を探るためにのぞみ・さくらとみずほの違いを徹底的に比較していきましょう。
まずは、所要時間・車内の快適さ・料金の3つの観点から比較してみました。
各新幹線の基本情報
まず、のぞみとさくら・みずほを比較する前にこの3つの新幹線について簡単に説明します。
のぞみの基本情報
- 所要時間:新大阪〜広島を1時間20分、新大阪〜博多を2時間30分ほど
- 停車駅:新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・(福山・)広島・(徳山・)(新山口・)小倉・博多
- 速さ:山陽新幹線ではみずほと並んで最速
- 運行本数:1時間に3〜4本
- 使用車両:N700系
- 座席:16両中3両が普通車自由席、10両が普通車指定席、3両がグリーン車指定席
「のぞみ」は新幹線で最も有名な種別と言っても過言ではないでしょう。東京~新大阪~博多を結びます。
のぞみは、「みずほ」と並んで山陽新幹線で最も停車駅が少なく、スピードも速い新幹線です。
停車駅も厳選されており、主要都市にしか止まらない新幹線です。
さくら・みずほの基本情報
【さくら】
- 所要時間:新大阪〜博多を2時間40分程度
- 停車駅:新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・(福山・)(徳山・)広島・(新山口・)小倉・博多
- 速さ:のぞみ・みずほの次に早い(結構速い)
- 運行本数:1時間に1〜2本
- 使用車両:N700系
- 座席:8両中3両が普通車自由席、4.5両が普通車指定席、0.5両がグリーン車指定席
【みずほ】
- 所要時間:新大阪〜博多を2時間30分程度
- 停車駅:新大阪・新神戸・(姫路・)岡山・広島・小倉・博多
- 速さ:のぞみに並んで山陽新幹線で最速
- 運行本数:朝や帰宅ラッシュ時間帯に1時間に1本
- 使用車両:N700系
- 座席:8両中3両が普通車自由席、4.5両が普通車指定席、0.5両がグリーン車指定席
「さくら」と「みずほ」は新大阪~博多~鹿児島中央までを直通で結ぶ新幹線です。
みずほの方がさくらよりも停車駅が少ないですが、みずほの本数は朝と夕方のみで少なめです。
こちらも使われているのはN700系ですが、「のぞみ」の車両と少し側面のデザインや車体の色が違うのはお分かりでしょうか?
実は、使用車両の外観はあまり変わらないですが、中身が全然違い、これが「みずほ」や「さくら」を強く推している理由です。
所要時間勝負!どの新幹線が速い?
のぞみ・みずほ・さくらではどの列車が一番早いのでしょうか?
新大阪駅~岡山駅・広島駅・博多駅までの所要時間を表にまとめました。
新大阪からの所要時間 | のぞみ | みずほ | さくら |
---|---|---|---|
岡山駅 | 44分 | 44分 | 50分 |
広島駅 | 1時間25分 | 1時間25分 | 1時間31分 |
博多駅 | 2時間28分 | 2時間28分 | 2時間37分 |
「のぞみ」と「みずほ」が同着の1位。それについで「さくら」。
「さくら」も遅いと言っても岡山・広島駅への所要時間は6分遅いだけ、博多駅までの所要時間も9分遅いだけです。
1位:のぞみ・みずほ
2位:さくら(1位と僅差)
指定席の車内はどちらが快適?
それでは指定席の車内を見てみましょう。たぶん「みずほ」や「さくら」に乗ったことがない人が見ると驚きますよ!
のぞみ指定席の指定席車内
「のぞみ」の車内はこの写真のような感じです。
おなじみのシートで片側が3列でもう片側は2列の座席となっています。これが新幹線のスタンダードなので何も違和感は感じないのではないでしょうか?
さくら・みずほの指定席車内
「さくら」と「みずほ」の指定席はこの写真の通りです。のぞみと比べると豪華じゃないですか?
「え?これグリーン車でしょ?」と言われそうですが、違います。これが指定席です。
2列+2列の座席でのぞみの指定席車両より断然広くてゆったりできます!
1位:さくら・みずほ
2位:のぞみ
さくら・みずほの車内の快適さはのぞみと比べると圧倒的です。
料金勝負!さすがにのぞみの方が安い?
これだけ車内に違いがあったら普通は「みずほ」や「さくら」の方が高いと思いますよね?
では、新大阪駅から岡山駅・広島駅・博多駅まで指定席に乗ったときの新幹線代を表にまとめてみました。
新大阪からの値段 | のぞみ | みずほ | さくら |
---|---|---|---|
岡山駅 | 6430円 | 6430円 | 6220円 |
広島駅 | 10640円 | 10640円 | 10430円 |
博多駅 | 15510円 | 15510円 | 15200円 |
※値段は通常期のもの。時期によって数百円前後します。
驚きましたか?「のぞみ」と「みずほ」の値段は全く同じ。そして「さくら」の値段は200~300円安い。
1位:さくら
2位:のぞみ・みずほ
ただし、上記の表はJRで購入した正規運賃です。
旅行会社のプランなどを利用すると「のぞみ」利用の方が安い場合があります。
「のぞみ」vs「さくら」・「みずほ」まとめ
3つの観点からのぞみ・さくら・みずほという新幹線を比較しましたが、その結果をもう一度まとめてみました。
のぞみ | みずほ | さくら | |
---|---|---|---|
スピード勝負(所要時間) | 最速 | 最速 | のぞみ・みずほより6~9分ほど遅い |
車内の快適さ勝負 | 5列シートで窮屈 | 4列シートで快適 | 4列シートで快適 |
料金勝負 | みずほと同じ値段 | のぞみと同じ値段 | のぞみ・みずほより200~300円安い |
これだけ見てもまだ「のぞみ」の指定席に乗りますか?
確かにさくらはのぞみより少し遅いですが、その差はわずかであまり気にならないのではないでしょうか?
1分1秒を争うようなときでない限り、のぞみは使わない方が快適でお得ですよ!
「のぞみ」にももちろんメリットはある
散々「のぞみ」のネガティブキャンペーンをして来ましたが、そんな「のぞみ」にももちろん良いところはあります。
のぞみの主なメリットを3つ紹介してみます。
のぞみのメリット1:本数が多い
新大阪から広島や博多方面に行けるのぞみ号は1時間に3~4本ほどあります。
それに比べてさくら・みずほ号は2つ合わせて午前11時までと午後16時以降は1時間に1.5本で、日中は1時間に1本と本数が少ないのです。
なので、さくら・みずほ号に乗ろうと思っても出発したい時間・到着したい時間に合わないということもしばしば起こり得ます。
のぞみのメリット2:両数が多い
記事の上部で紹介していますが、のぞみ号は16両あります。一方、さくら・みずほ号は8両しかありません。
つまり、のぞみ号はさくら号やみずほ号よりも指定席の数も多いということです。
さくらやみずほの指定席を取れなくてものぞみ号の指定席なら撮れる場合があるかもしれません。
のぞみのメリット3:名古屋・東京方面に直通している
これはのぞみ号のかなり大きな強みです。
のぞみは何といってもそのまま乗り換えなしに名古屋や東京へ行ったり来たりできるんです。
もし、名古屋や東京方面から岡山・広島・博多などに行きたい人は新大阪駅でさくら・みずほ号に乗り換えることは可能ですが、のぞみで1本で行った方がさすがに楽ではないでしょうか?
さくら・みずほを使う時の注意点
「え、さくら・みずほを使った方が圧倒的にお得じゃん!さっそく使おう」
と思ったあなた!少し注意が必要です。
自由席やグリーン席はのぞみと変わらない
タイトルにも「指定席」と書いておきましたが、自由席やグリーン席を使う場合は座席は「さくら」も「みずほ」も「のぞみ」もほとんど変わりません。
なので、自由席・グリーン席を使う場合は最も早く目的地に到着できる「のぞみ」か「みずほ」を使用するべきです。
寝過ごすと鹿児島まで行ってしまう
この「さくら」や「みずほ」は最初にも言いましたが、九州まで直通している新幹線で鹿児島中央駅が終点となっています。
いくら快適だからって寝過ごさないようにしましょう。
気が付いたら熊本!とか鹿児島!とかになっていることもなきにしもあらず?多分寝過ごしても鹿児島まで行く前に車掌さんが起こしてくれるとは思いますがね・・・
なお、博多や広島・岡山から新大阪へ行くときに関しては新大阪どまりなので寝過ごす心配はないですね~。
山陽新幹線だけ指定席を使う時は「さくら」「みずほ」がオススメ
山陽新幹線だけ、つまり新大阪~博多の間のどこかの区間だけ新幹線の指定席に乗る場合は断然さくらかみずほを使うのがオススメです。
なんたって、のぞみ・さくら・みずほはスピードや料金がほとんど変わらないのに、さくら・みずほの指定席車内が格段に豪華だからです。
なお、さくらやみずほは本数がのぞみほど多くなかったり、名古屋・東京方面に直通していないなど不便な面もあります。人によって新幹線を使う区間は変わってくると思うので自分がより便利だと思う使い方をしましょう!
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