赤ちゃんと新幹線に乗りたい人
「赤ちゃん、新幹線の中で急に泣き出したらどうしよう、迷惑もかかりそうだし・・・」
「授乳とかもちゃんとできるのかな?あと、ベビーカーとかって持っていていいのかな?」
今回は、新幹線に赤ちゃんを連れていくときの疑問や不安について答えていきます。
- 赤ちゃん連れが絶対予約するべき新幹線の座席の位置
- 赤ちゃんの新幹線代(必ずしも無料ではありません)
- 新幹線内でのオムツ替え、授乳や赤ちゃんが泣いたりしたときの対処法
- ベビーカーを新幹線に持ち込めるのか
- 赤ちゃんを新幹線に乗せるときに気を付けること
新幹線に赤ちゃんを連れていく人にとっては、赤ちゃんが泣きやんでくれなかったり、新幹線の座席もちゃんと座れるかだったり心配なことも多いと思います。
赤ちゃんを連れて行ってもできるだけ楽に新幹線に乗れる方法やコツを詳しくまとめました。
そもそも新幹線に赤ちゃんを乗せても大丈夫?
赤ちゃん的には新幹線に乗せて体調に問題が出たりしないのか?
また、JR側としては新幹線に赤ちゃんを乗せることについてどのように言っているのか?といったところからお話ししましょう。
生後4か月未満の赤ちゃんは新幹線に乗せない方がいい
まず、赤ちゃんサイドの問題からです。
赤ちゃんと言っても生後すぐから2歳くらいまで色々な赤ちゃんがいると思いますが、およそ、生後4か月未満の赤ちゃんを乗せるのはアウトだと思っておいた方がいいでしょう。
というのも、まだ生後4か月たっていないとなると、赤ちゃんにも体力がありません。そんな中で慣れない新幹線に乗ると疲れてしまい、体調を崩しかねません。
新幹線に赤ちゃんを乗せてもいいのは目安として生後4~5か月以降だと思っておいた方がいいでしょう。
とはいえ、赤ちゃんにも個人差があると思うのでお医者さんなどに相談をしに行く方が無難です。
JR的には赤ちゃんが新幹線に乗るのは全く問題なし
次に新幹線を運行するJRサイドです。
新幹線に年齢制限はないので、赤ちゃんが新幹線に乗るのは全く持って問題なし、どうぞご自由に乗ってください。
この辺はまた後で詳しく解説しますが、赤ちゃんは基本的に新幹線代は不必要です。ただし、赤ちゃんのために座席をわざわざ用意したいということになると話は別で、料金が必要となります。
赤ちゃんと新幹線に乗る時にオススメの座席
新幹線には赤ちゃんと一緒に乗る人のことを想定されて作られた座席・車両があります。
そこを使わないわけにはいきませんよね!
自由席やグリーン席でなく指定席に乗ろう
新幹線には「自由席」、「指定席」、「グリーン席」がありますが赤ちゃん連れの方はなるべく「指定席」を利用しましょう。
というのも、自由席だと座席が確保できる保証がなく、最悪赤ちゃんを抱っこしたまま立ちっぱなしということもあり得ます。
また、グリーン席は特に静かにしていないといけない座席です。グリーン席に乗られる方の中には「静かさ」を求めて乗られている方もいます。
そんなところで赤ちゃんが泣いてしまうと、高いお金をはらってグリーン席に乗った人が気分を害されかねません。
【超重要】多目的室がついている車両の端を狙え
新幹線に赤ちゃんと一緒に乗るときは、多目的室がついている車両の端の席を狙いましょう。
実は、新幹線には多目的室と言って授乳をしたり、赤ちゃんをあやしたりできるスペースがあるんです!
しかし、新幹線によっては16両あるうち、多目的室がついている車両は1つだけということもあります。
もし、多目的室がついている車両から離れた車両に乗ってしまうと赤ちゃんのオムツ替えや授乳などをするのにいちいち遠い車両まで移動しないといけないことになります。
すぐに多目的室に移動できるように多目的室が付いている車両の座席に座るべきです。
なお、多目的室が付いている車両はほとんどが指定席となっています。
また、赤ちゃんがグズったり、泣き出したりしたときは客室からデッキに連れて行かないと周りのお客さんに迷惑がかかってしまいます。
また、さっきと同じでオムツ替えとか授乳などをしに多目的室に行くときはいったんデッキに出る必要があります。
そんなわけで、すぐにデッキに出れるように車両の端の部分の座席を確保するようにしましょう。
切符を買う時はみどりの窓口で
「赤ちゃんと乗るので多目的室に近い座席に座りたいです」
と伝えましょう。そうすると、多目的室がついている車両の位置を自分で把握していなくても駅員さんが判断して多目的室が近い車両の座席をとってくれます。
東海道新幹線では11号車の12番、13番を狙え
例えば、東海道新幹線(東京~新大阪)だと11号車の12番A席、12番B席、13番A席、13番B席がオススメです。
他は3列なのに、12番A席、12番B席、13番A席、13番B席のところだけ2列になっているのはお分かりでしょうか?
これは車いすスペースと画像には書かれていますが、ここに赤ちゃんを乗せたままベビーカーをのせることができるわけです。
しかも、11号車は多目的室がある車両であり、この座席の位置だとデッキにもすぐ移動することが出来るのです!
【11号車がとれなかった場合】
もし、11号車のこれらの席がとれなかった場合は12号車の1番席や2番席を狙ってみましょう。
12号車は11号車の右隣で1番席や2番席は12号車の左端なので、多目的室も近くデッキにも移動しやすいのです。
ただし、ベビーカーを折りたたまずに置けるスペースは12号車にはありません。
多目的室がついている車両の調べ方
東海道新幹線では11号車に多目的室がついていると例をあげました。
しかし、新幹線も東北新幹線とか山陽新幹線とか色々あって、新幹線によってどこに多目的室があるか変わってきます。
多目的室の位置が調べたい場合は「〇〇新幹線 車内設備」などと検索するとでてきます。
東海道新幹線の車内設備は「JR東海のサイト」
山陽新幹線・九州新幹線・北陸新幹線の車内設備は「JR西日本のサイト」
東北新幹線・秋田新幹線・山形新幹線・上越新幹線・長野新幹線は「JR東日本のサイト」
九州新幹線の車内設備は「JR九州のサイト」
北海道新幹線の車内設備は「JR北海道のサイト」
をそれぞれご覧ください。
赤ちゃんと新幹線に乗るときの料金は?
赤ちゃんを新幹線に乗せるときはタダなんでしょ?
と言われる方も多いと思いますが、場合によっては赤ちゃんにも新幹線代がかかるときがあります。
どんな時はタダでどんな時が新幹線代が必要になるのか見ていきましょう。
自由席に乗る場合
自由席に乗る場合は赤ちゃんはタダで乗せることができ、さらに自分の座席とは別の席に座らせることができます。
「赤ちゃんの席も確保できて、しかもタダなんだったら自由席でいいじゃん!」
と思われるかもしれませんが、自由席は座席に座れる保証がないことに注意してください。
席を1つ確保できさえすればヒザの上に座らせるなりすることは可能ですが、最悪自分の席も確保できない可能性があります。
何度も言いますが、赤ちゃん連れは指定席が無難です。
赤ちゃんのために指定席をとらない場合
指定席に乗り、赤ちゃんのために指定席をとらないときは赤ちゃんに新幹線代はかかりません。無料です。
赤ちゃんの指定席がないので、赤ちゃんはベビーカーに乗せて自分の席の隣に置いておくとか、自分の膝の上に乗せておくなどする必要があります。
ただし、これは赤ちゃんが2人までの場合です。2人までなら新幹線に無料で乗せることが出来ますが、3人以上になると「子供料金」が必要になってきます。
赤ちゃんのために指定席をとる場合
赤ちゃんのためにも指定席をとってあげる場合は新幹線代がかかってしまいます。
この場合、赤ちゃんにかかる新幹線代は大人の半分です。
少しお金はかかりますが、一番物理的にも心理的にも余裕が出来ると思います。
赤ちゃんと新幹線に乗って心配なこと5つ
「赤ちゃんと新幹線に乗って泣き出したらどうしよう」とか、「おむつを替えるときはどうしよう」とか色々心配なことはあると思います。
そんな心配事の対処法についてまとめました。
急に泣き出したときは・・・
赤ちゃんだから急に泣き出すことだってありますよね。
泣き出したらいつ泣き止んでくれるかわからないし、しかも車内の他の方に迷惑もかかってしまいますよね。
そんな時はいったん客室内から出てデッキに移動しましょう。
デッキの声は客室内にあまり届きませんし、乗り降りのとき以外は人もほとんどいないので周りの人に迷惑がかかる心配はほとんどありません。
授乳
授乳させるときも流石に客室内でする訳にはいきませんよね。
そんなときは多目的室を使いましょう。多目的室を使う場合は乗務員さんなどに「授乳のために多目的室を使わせてください」と申し出ると使うことが出来ます。
新幹線の乗務員さんでなく、車内販売のお姉さんに頼んでも使わせてもらうことが出来ます。
ただ、他の人が多目的室を利用していて使えない場合もあります。このような時はトイレを利用するのも一つの手でしょう。
最悪、多目的室もトイレも空いていない場合はデッキで授乳ケープをしながら授乳させるのがいいと思います。デッキはそもそも人が来ないので人目を気にする必要があまりありません。
おむつ替え
おむつも客室で替えるとさすがに周りの人たちに怒られてしまいますよね(汗)
おむつを替えるときも多目的室を使うことが出来ます。また、多目的室でなくても、おむつ替えができる台がついているトイレもあるので、そっちを使ってもいいでしょう。
多目的室がついている車両のトイレには基本的におむつ交換台はついているので安心してください。
ベビーカーを折りたたんで置ける位置はある?
ベビーカーは客室内後ろの端に降りたたたんで置いておくことができます。
例えば、さっきと同じ東海道新幹線の11号車で考えると、右が進行方向の時は1番A~E席の後ろに、左が進行方向の時は13番A~D席の後ろが荷物置き場になっているので、ココにおくことができます。
ただし、ベビーカーは寝かせておくようにしましょう。縦に置くと一番後ろの席の人が席を倒すときのジャマになってしまいます。
ごはんを食べさせる
新幹線で赤ちゃんにごはんを食べさせるのがダメなわけがありません(笑)
だって、普通に大人でも新幹線内でお菓子食べたり、お弁当食べたりしますよね?それと同じです。
客室内で赤ちゃんにご飯を食べさせても大丈夫ですが、赤ちゃんがご飯を落としたりこぼしたりして床やシートが汚れたり、周りにも迷惑がかかる可能性もあります。
心配なら食事も多目的室を使わせてもらう方がいいかもしれません。
赤ちゃんと新幹線に乗るとき気を付けること
まわりの人に一声かけておこう
赤ちゃんは泣いてしまうのは仕方がないことで、誰も悪くないとは思います。
しかし、中には赤ちゃんが新幹線に乗ることをよく思わない人や、さらにキレてくるような人種もいます。
少なくとも、赤ちゃんが泣いて良い思いをする人はいないと思うので、前後左右の席の方にひと声かけておきましょう。
駅のエレベーターやエスカレーターの位置を把握すべし
赤ちゃんを連れていると階段で駅のホームまで上り下りするのはしんどいですよね?
なので、降りる駅にはどこにエレベーターやエスカレーターがあるのかを把握しておくと便利でしょう。
エレベーターやエスカレーターに近い位置に座席を予約するのも1つの手です。
まとめ
赤ちゃんを新幹線に乗せるときのコツはいかがでしたか?
結構長くなってしまったので、最後にもう一度大切なことだけおさらいしておきましょう。
- 生後だいたい4か月未満の赤ちゃんはあまり新幹線に乗せない方がいい
- 多目的室が付いている車両の端の座席を予約しよう
- 赤ちゃんのために座席を予約する場合以外は赤ちゃんの新幹線代はタダ
- 泣き出したとき、授乳、オムツ替えは多目的室を利用しよう
- まわりの人に一声かけておくくらいはしよう
何といっても、できるだけ楽に乗り切るコツは多目的室の近くの車両を予約することにつきます。
この記事が快適な新幹線移動の役に立つことを願っております。
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